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AYAKA FUKIAGE
IN TAIPEI
その土地の空気や匂い、そこで暮らす人々、そして季節の移ろい。切り取られた街の物語に、それぞれの“旅するバッグ”がそっと寄り添う。世界のどこかで過ごした、旅の記憶を綴るジャーナル『SOMEWHERE』。
第3回は、ア ヴァケーションデザイナーの吹上肖さんが歩いた、食とカルチャーが交差する台北へ。

新旧が混ざり合う、台北の街を歩く
吹上さんにとって、旅はクリエイションのインスピレーション源。
定期的に海外を訪れ、さまざまな国のカルチャーや人々の暮らしに直に触れる時間を大切にしている。
写真)台北101に近い光復市場で人気がある、中華まんの専門店。
「友達に『行かなーい?』と誘われて、『いいよー』と即答。旅慣れた者同士らしい、そんな軽やかなやり取りでした。2泊3日の弾丸旅でしたが、台北を訪れるのは10年ぶりだったので、街を歩くだけでも新鮮で。日本に来た海外の人が土地の匂いが残る街に惹かれるように、台北にも下町のような情緒と都会的な空気が混ざり合うおもしろさがあるんです。その雑多な街のエネルギーとミックスされた感じがすごく魅力的でした」
写真)台北で最も古い問屋街、迪化街。
台湾のなかでも屈指のグルメタウンとして、食いしん坊たちを魅了し続ける台北。「帰ってきたら、びっくりするくらい体重が増えていて」と、彼女は笑う。
「旅の印象を大きく変えるのは、食だなといつも思うんです。どこの国に行っても、おいしいと思える瞬間があると、それだけですごくいい思い出になる。台北のいいところは、一つひとつのポーションが小さいから、少しずついろんな味を楽しめること。アメリカやヨーロッパだと、1プレートでどんと出てくることが多いじゃないですか。シェアする楽しさももちろんありますが、台北では食べ歩きしながら、いくつものお店を巡れる。その気軽さも好きですね」
写真上)台湾の定番おやつ「蔥抓餅」。
写真中)ベジタリアン中華まん「素食包子」を朝食に。
写真下)その場で皮をむき、食べやすく切ってくれる市場のマンゴー。
食べて、歩いて、また食べて。台北の味を楽しみながら、目が向くのは市場に並ぶカラフルな色や柄。セレクトショップのバイヤーとして多くのものを見てきた吹上さんが、現地でどんな買い物を楽しんだのかも気になるところ。
「中国と台湾は違うけれど、どこかチャイニーズなムードを感じるものって、やっぱり惹かれますよね。今回買ったのは、靴やかごなど、台湾の暮らしに古くから寄り添ってきたアイテムたち。今は世界中のものがどこにいても買える時代だけど、その場で見つけて、その場で買うことに意味やおもしろさがあると思うんです」














